北日本血液研究会

北日本血液研究会

研究 study

2017年05月09日

急性白血病における遺伝子変異と治療反応性・白血病発症機序の解明 (通称:北海道白血病ネット:Hokkaido Leukemia Net)

目的:急性骨髄性白血病におけるFlt3-ITD, c-kit, NPM1, CEBPA変異、急性リンパ性白血病におけるIKZF1欠失などは予後に関連する事が以前から報告され、NCCNガイドラインでもリスク分類に使用されているが、本邦においては日常の保険診療でこれらの変異解析を行うことができない。本臨床研究では、参加施設から同意を得た急性白血病検体を集め、予後に関連する変異や、MRDマーカーを測定し、各施設主治医に返却する。造血器腫瘍遺伝子バンクを構築するとともに、変異と治療反応性、予後との関連を解析する。

目標症例数500例

登録期間:5年間(2016年4月〜2021年3月)

解析内容初回 WT1発現量、Flt3-ITD

     追加 正常核型AML→NPM1、CEBPA変異

        CBF白血病→c-KIT変異

        ALL→IKZF1欠失